自動車メーカー・スズキ株式会社(代表取締役社長 鈴木 俊宏、以下「スズキ」)は、Denodo Technologies株式会社の「Denodo Platform」を導入。部門ごとの縦割りシステムを超え、データを相互利用する環境を整備し、2023年1月から全社的なデータ基盤としての「Denodo Platform」の活用を推進しています。
■導入背景
スズキは部門ごとに縦割りのシステムが長く運用されてきており、必要なデータを入手するにも非常に時間がかかるという問題がありました。縦割りの弊害で、部門ごとの工程でデータが閉じていたり、システムごとにデータの保管場所が異なっていたりなど、全体を横断的に把握するのが難しい状況におかれていました。各システムでサイロ化されたデータを相互利用できるようにしたい。この課題を解決すべく、対策に着手し始めます。
■一般ユーザーでも使いやすいDenodo Platform
当初スズキは、各システムからデータを抽出・変換・格納する、従来型のETLの手法をとっていましたが、開発や保守の負担が大きくスケーラブルでないことに気付きます。こうしたなか出合ったのがDenodo Technologiesの仮想化でした。スズキは仮想化や他社製品の調査を経て、
2022年9月より「Denodo Platform」のPoCを開始します。PoCではAPIの設定や接続が想像以上に簡単で、操作性にも手応えを感じる中、Denodo Platform採用のポイントはデータカタログにある、との結論に達します。「Denodo PlatformはExcelでのデータ取得や検索が簡単にできます。IT部門やデータベースを使い慣れているパワーユーザーだけでなく、一般ユーザーでも使いやすい設計になっており、そこがDenodo Platform導入の決め手となりました」と、スズキのITシステム部の担当者は語っています。
■Denodo Platformでデータ分析・可視化がスピードアップ
データベースに詳しい人しかできなかったメタデータの検索が、Denodo Platformの画面から検索して必要なデータが見られることで、SQLが書けなくてもデータにアクセスできるようになりました。Denodo Platformの導入により、各データがBIツールと連携しやすくなり、分析・可視化のスピードが向上しています。
「以前はどれが最新版なのか元のシステムで確認が必要でしたが、Denodo Platformを経由することで常に新しいデータをBIツールで見られるので、作業がシンプルになり可視化が早くなりました」と、担当者は述べています。
スズキは3年前から「業界ナンバーワンのDXチームになる」との目標を掲げ、役員や本部長向けにIT研修会をスタート。Denodo PlatformやBIツールを使い、業務データから必要なデータの抽出や可視化を体験。取り組みの結果、役員・管理職レベルで、データ活用は自分自身の課題であり、データは自らが使いこなすものという意識変化が生じたとのことです。
今後スズキはデータを起点とした意思決定と、変革を加速するデータドリブン経営の実現に取り組んでゆく計画です。

【Denodo導入イメージ】
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