Mapfre, S.A. は、マドリードのマハダオンダに拠点を置くスペインの多国籍保険会社です。社名は、かつての相互扶助組織としての起源である「Mutualidad de la Agrupación de Propietarios de Fincas Rústicas de España」に由来しますが、現在は単にMapfreと名乗っています。同社はスペインにおける最大手の保険会社であり、ラテンアメリカにおける最大の損害保険会社でもあります。
成長の痛み
Mapfre の事業が成長し、イベリア半島とラテンアメリカ事業が拡大する中で、同社は合計 35 のレガシー システムとアプリケーションを抱えることとなり、さまざまな保険商品の提供や、請求、引受、マーケティング キャンペーン、顧客サービスなどの顧客対応ビジネスプロセスをカバーするようになりました。Mapfre は、顧客の世帯やその他の家族のニーズに積極的に対応し、生活の変化に合わせてカスタマイズされた割引保険やパッケージ商品を提供することで、顧客エンゲージメントを高めることを目標としていました。このため、Mapfre は各世帯の統合ビューを必要とし、各世帯のすべての個人に関する顧客接点を含めたビジネスプロセス全体を把握することが求められました。この統合的なビューは、各個人が Mapfre とやり取りするたびにリアルタイムで更新される必要があり、さらに、異なる業務部門や地域で働く数千人の Mapfre 従業員が利用できるように、1 日あたり最大 280,000 件のユニーククエリに対応できるスケーラビリティも必要でした。加えて、データの品質とプライバシーを確保するためのガバナンスも必須でした。
Mapfre は Denodo Platformを活用して、数か月かけて段階的にこの統合された世帯ビューを実装しました。数か月にわたるプロセスの中で、少しづつレガシー アプリケーションを追加し、対応できるビジネスプロセスを拡張していきました。このようにして、段階的にビジネスに価値を迅速に提供できるようになりました。さらに、一度レガシー アプリケーションのデータに Denodo Platformの論理ビューからアクセスできるようになると、Mapfre はビジネスを中断することなく、より最新のアプリケーション アーキテクチャへ移行できるようになりました。このようにして、Denodo Platformにより、顧客エンゲージメントと顧客維持率が向上し、各世帯への追加保険契約のアップセルが大幅に増加しました。また、低コストでの顧客サービスの生産性も向上しました。
概要